京文化の本当の素晴らしさを、四季を通してご紹介する日帰り旅です。

《 「料庭　八千代」で南禅寺名物湯豆腐 》
「八千代」は安土桃山時代に御所に出入りを許された魚問屋として始まりました。1588年の豊臣秀吉の頃、京都・聚楽第の盛宴を張る時、ご用命を受けたと旧記に残っております。その頃から料亭としても暖簾をかかげ、戦後まもなく南禅寺で料亭と旅館を営むようになり、現在も京都の粋を守り続けています。
平安神宮、無燐庵、円山公園など作庭した日本を代表する近代造園家「植治」こと小川治兵衛による池泉山水式庭園を眺めながら、手づくりの京豆腐と料亭の命の「出汁」から作る濃い口のたれで仕上げた南禅寺名物の湯豆腐をお楽しみください。

《 無病息災を願う三千院の「初午大根焚き」》
大原の里に荘厳なたたずまいを見せる三千院。境内には、藤原時代を代表する往生極楽院が建ち、優美な国宝阿弥陀三尊を祀っています。毎年2月、参拝者の幸先の良い年を祈念して、立春を過ぎて最初の午の日“初午”の日の前後に「初午大根炊き」を行います。大原の里で真心を込めて有機栽培された純白の大根は何色にも染めやすく、味付けも沁みやすいことで有名です。特別祈祷し大釜でじっくり炊き込んだ熱々の大根を、無病息災、開運招福を祈りながらお召し上がりください。

《 豊国神社　書院・宝物館　～「京の冬の旅」30年ぶりの公開～ 》
豊臣秀吉を祀る「出世開運・良縁成就」のご利益で知られる神社。唐門（国宝）は伏見城の遺構と伝えらえています。書院の公開では、秀吉の羽織「黄紗綾地菊桐紋付胴服(きさやじきくきりもんつきどうふく)」を特別展示。合わせて拝観できる宝物館では、桃山絵画の傑作、狩野内膳筆「豊国祭礼図屏風(ほうこくさいれいずびょうぶ)」や秀吉が使ったとされる「獏御枕(ばくのおんまくら)」、秀吉の奥歯と伝わるものまで縁の社宝を多数拝観できます。

《 土井志ば漬本舗 総本店 》
「しば漬」は大原に伝わる伝統的な京漬物。1901年創業の「土井志ば漬本舗」では、千年前から伝わる製法でしば漬けをつくり続けています。自社農園で栽培した特産の「ちりめん赤紫蘇」を使い、千両茄子と塩だけで丁寧に樽に漬け込み熟成発酵させた昔ながらのしば漬です。紫蘇独特の鮮やかな赤紫色と香り、そして自然な酸味が食をそそります。

※写真はすべてイメージです。